10/18(土)障害児支援団体 一般社団法人「ユーアーエンゼル」の学習会に参加してきました。

柴田教授は、長年障害児の「重度・重複障害児の教育」「知的障害者の社会教育」を研究されてる現役の教育者・研究者です。
30年以上に渡って障害児支援を研究する中で、「誰もが言葉を持っている。」という答えに辿り着きました。
現在の医療や教育では、見かけの行動や言葉から子供の発達レベルを推測していますが、研究を重ねる中で「よく考えたら『外に現れる行動は内面を反映してる』という関連性を示す証拠はない」と気づかれたそうです。
「行動や言葉がうまく表現されない」ということを分解すると、以下の二つに分けられます。
①体が動かない
②体の動きを意図通りにコントロールが出来ない
例えば元々健康な人が後天的な事故や、進行性の病気によって意思疎通(行動表現)が出来なくなっても、内面や思考が年相応のものであるというのは、誰もがイメージしやすいと思います。
でも、幼い頃から重度の障害となり寝たきりの生活を送っている方でも、豊かな内面を持ち、両親さえ知らないような難しく美しい日本語で詩を綴ったそうです。
今回、セミナーを主催した一般社団法人ユーアー・エンゼルは「障害があっても魂は健全」という理念を掲げ、障害児教育や支援を行っています。
そのユーアー・エンゼル活動の始まりも、一人の青年の指筆談がきっかけでした。(詳しくはyoutubeをご覧ください^^)
https://m.youtube.com/watch?v=iNC2eF6MTNM
「ハンディがある人の中にも豊かな内面がある」
見かけの行動や言葉が幼いからと言って、内面も同じレベルとは限らない。
長年、指筆談を通じてハンディがある人々のメッセージを伝える中で、柴田教授が至った結論です。
実際に柴田教授による指筆談では、知的障害と診断されてる方々(この世的なIQは低い方々)が、政治や国際情勢についての考えや憂いを述べたり、自分の人生の使命について語っていました。
今回の指筆談で印象的だったのは重度難聴+発達障害のハンディを持つ青年が「障害があることは幸せの種」と語っていたことでした。
今自分が「聴覚を失ったら?」「子供がハンディを持っていたら…?」と考えると、すぐには「幸せの種」とは言えないな…と思ってしまいました。
セミナーのあと、その青年のお母様とお話ししましたが「この子がいない人生なんて考えられない」と心からニコニコしている姿に、同じ子を持つ親として尊敬しました。
今回のセミナーに参加して、
「健康な身体で、企業活動を行えることのありがたさ」「健康であるからこそ、もっと社会の役に立てる人間・組織になって生きたいという決意」を改めて考えさせられました。
普段は事業活動がメインですが、社会貢献の一環として、今後もユーアー・エンゼル運動を応援したいと思っています。
【参考リンク】
一般社団法人ユーアー・エンゼル
國學院大学 柴田保之教授
https://www.kokugakuin.ac.jp/account/92095

